Webライティングをスキルアップさせる方法とは？
ライステ編集部：和賀
Webライティングはだれにでもできますが、だれにでもできるからこそ、スキルの差が如実に表れるという特徴があります。
スキルの高いwebライターのもとには数多くの仕事の依頼が届きますが、そうではないwebライターのもとに、仕事の依頼はなかなか来ないものです。
あなたが副業でwebライターをやっていて、それほど収入にならなくてもいいと考えているのであれば問題ありませんが、webライターとして身を立てたい、もっと収入を増やしていきたいと考えているのであれば、webライティングのスキルを上げていかねばなりません。
そこで今回は、Webライティングをスキルアップさせる方法をいくつか紹介していきます。
Table of Contents
Webライティングのスキルアップに近道はない
世の中には、まったく同じ文章というものは存在しないはずですが、似通ったまとめサイトなどが乱立する現在、ほとんど同じ内容で言葉尻が少し違うだけといった文章が散見されます。
この背景には、webライターがライティングをする際、ネット上にすでにあるメディアの記事や公式サイト、個人のブログなどを参考にして、似たような文章を書いてしまうという問題があります。
人の文章を真似て書くwebライターは淘汰される
自分のライティングスキルをカバーするため、検索結果で上位表示されているサイトのページを「真似して書いている」webライターが、かなり多いというのが実情ですが、コピーコンテンツがSEOにダメージを与えることは広く知られています。
メディア運営会社などライティングを依頼する側がwebライターの質を図る際に、いかにオリジナルの文章が書けるかという点を重要視するようになってきました。
コピーコンテンツによってペナルティを受けるリスク回避も含め、webライターの独自性が求められる時代になったということが言えます。
Webライティングのスキルは積み重ねて獲得するもの
ライター1年目だったときに自分が書いた記事と、webライターとして2年間仕事をしてきたいまの自分が書いた記事を読み比べてみてください。同じレベル、同じような文章になっているでしょうか。
2年もwebライターとして仕事をしていれば、文章のレベルが上がり訴求力も向上しているはず。日々課題意識をもって努力を重ねていけば、webライティングのスキルアップはそう難しいことではありません
しかし、逆説的にいえば課題意識を持たず自己研鑽してこなかったwebライターは、スキルアップすることなくずっと似たような文章を書き続けてしまうかもしれません。
ライターとして成功したい、ライティングのスキルを向上させたい、記事作成の文字単価を上げたいと考えているwebライターは、今回の記事で紹介する方法を実践してみてください。
Webライターが実践すべき10のスキルアップ方法
それでは、webライターが実践すべきスキルアップ方法をいくつか紹介していきましょう。自分が取り入れられそうなものを一部だけやってみてもいいですし、自分がやりやすいようにアレンジしてもOKです。
いきなり全部は難しいかもしれませんが、一つひとつ実践することで確実にスキルアップにつながります。
Webメディアの記事やネットニュースをたくさん読む
日本人なら小学生のころから「作文」という課題に直面してきたと思いますが、必ずといっていいほど先生は「本をたくさん読みましょう！」と言いますよね？本を読んで知識を得るだけでなく、文章作成のテクニックを磨く方法として有効であることは間違いありません。
それと同じで、Webライターとしてスキルアップするためには、webメディアやネットニュースなどの記事をたくさん読んで、読みやすい記事の特徴や文章力の高いwebライターのスキルをいい意味で「盗む」ことが大切です。
さらに感動するようないい記事だけでなく、「なんか独特のクセがある文章だな」「面白い感性と切り口で書かれているな」などと思う記事まで、とにかくたくさんの記事を読みましょう。
スマホやメモに言い回しなどをメモしておく
たくさんの記事を読むことで、「こんな雰囲気の記事は読みやすい」「この書き方は読みにくい」ということがわかっていきます。また、参考になる言い回しや起承転結の作り方など、とにかく学ぶことが多いです。
特に自分があまり教養のない分野の記事を執筆する際は、より多くの記事を読み漁りましょう。情報収集もできますし、その分野読者がどのような文章を好むのかというのも把握することができます。
記事のジャンルによって読者層が異なるため、文体の使い分けができるように、いろいろなタイプの記事やニュースをチェックしてスマホやメモに残し、webライティングの「引き出し」を増やしていきましょう。
毎日なにかしらコツコツと書き続ける
Webライターのみなさんのなかには、少し執筆から離れただけで「あれ？どうやって書けばいいんだっけ？」というような経験がある、という人がいるのではないでしょうか。
インプットしたらアウトプットすることが大事
スポーツなどでもしばらくやっていないとブランクを感じるものですが、webライティングでもそれは同じです。毎日毎日書き続けているうちに、筋力ならぬ文章力の基礎ができてきて、知らないうちに文章がうまくなっていることもあります。
どんなことでもそうですが、スキルアップするためには、毎日コツコツと続けることがとても大切です。
毎日の継続でタイピングも速くなる
毎日書き続けることで、より充実した内容の記事が書けるようになるだけでなく、タイピング（パソコンのキーボード入力）の速度も上がります。Webライティングをする上で、タイピングは速いに越したことはありません。
毎日記事を書き続ける際、文字数はあまり気にしなくて大丈夫です。たとえば、1日1万字を書き続けなさいと言われたら、やりたくなくなってしまいます。継続できない目標は立てるべきではありません。
「量より質」を重視した記事を毎日書く
量より質を重視した記事を書き続けるように意識するとよいと思います。目安として文字数は2,000～3,000文字程度で構わないので、必ず導入の文章から記事まとめまでを含む「ひとつの記事」を書くようにしてください。
タイトルや見出しをつける練習にもなりますし、ひとつの記事を毎日書き上げることで、全体のまとまりを考えながら執筆できるようになっていきます。
もし、webライターになりたてで毎日依頼を受けられないという方は、ブログなど執筆する場を自分で設けることをおすすめします。
ひとつのテーマに対して、複数のキーワードを捻り出す
SEOライティングという言葉を聞いたことがあると思いますが、webライティング最大の特徴は、「検索キーワードに合致した記事を書く」という点です。
紙媒体などの場合はテーマに合わせて書きさえすれば、ひとつのキーワードに固執する必要はあまりありません。ところがwebライティングは違います。
ユーザーが入力するキーワードがすなわち「入口」になるので、その記事を読んでもらうためには検索している人の意図を読んでタイトルや見出し、キャッチや本文を書かなければなりません。
テーマに合わせてできるだけ多くの関連キーワードを盛り込む
記事を執筆する際は、必ずテーマが与えられるはずです。そのテーマに対して、いくつキーワードを捻り出せるかによって、その記事がどれくらい充実したものになるかが変わってきます。
検索ウィンドウにキーワードを入力すると、関連性の高い「サジェストキーワード」が表示されます。これはそのキーワードを入力した人の多くが調べているキーワードを自動で表示してくれるものです。
また検索結果画面には関連性の高い質問やキーワードも表示されます。先ほども触れたように、検索している人の意図を読み取って記事をつくることがSEOでも評価を受けることにつながります。
関連キーワードで深掘りした記事にする
関連性の高いキーワードをページやコンテンツに盛り込んで、深掘りした記事にすることがwebライティングのスキルアップにつながっていきます。
ユーザーのニーズを推測するためにサジェストキーワードや関連キーワードを駆使して、検索ニーズに合致した記事を書く意識を強く持てば、着実にwebライティングのスキルアップが図れるようになります。
必ず「結論ファースト」で記事を書く
読者が記事を読んで知りたいことは、なんでしょうか？それは間違いなく「結論」です。読者は常に答えを求めて記事を読んでいます。
にもかかわらず、結論がなかなか出てこないと、「この記事は何が言いたいのかわからない」と感じて、離脱してしまいます。
ユーザーは15秒で読むか読まないかを決める
紙媒体などであれば結論を後半に持ってくることもありますが、webメディアの場合は100％といっていいほど、結論ファーストが最善策です。できればページを開いたファーストビューで、タイトルや見出しなど目立つ場所に結論につながるキーワードを挿入するようにします。
なぜならページを開いたユーザーは、たったの15秒で読むか読まないかを決めてしまうからです。場合によってはもっと短い時間で離脱してしまうのです。
ユーザー心理の理解がwebライティングのスキルアップにつながる
ライターとしては「いいことさえ書けば読んでもらえる」と思いたいところですが、現実はそうではありません。検索ユーザーの心理を理解して、なにを求めて検索しているのか、どのような情報を探しているのかを考えて書かないと、読んでもらえないのです。
そうならないためにも、まずは結論を先に示す「結論ファースト」の記事を書くように意識しましょう。ユーザーの立場になってタイトルやキャッチを考え、わかりやすい文章を書き続けていけば、間違いなくwebライティングのスキルアップにつながります。
できるだけわかりやすく簡潔に書く
記事はわかりやすく、簡潔に書くことがとても大切です。ひとつ例を出してみましょう。今回の記事の冒頭部分を、違う形に書き換えました。どちらのほうが読みやすいか見比べてみてください。
例文
「Webライティングは誰にでもできることですが、誰にでもできるからこそスキルの差が如実に表れるものではないでしょうか。スキルの高いライターには執筆依頼が多く届きますが、そうではないライターにはなかなか仕事が来ないので、スキルアップして単価の高い記事を書きたいですよね。」
冒頭文は以下
「Webライティングはだれにでもできますが、だれにでもできるからこそ、スキルの差が如実に表れるという特徴があります。スキルの高いwebライターのもとには数多くの仕事の依頼が届きますが、そうではないwebライターのもとに、仕事の依頼はなかなか来ないものです。」
いかがでしょうか。人それぞれだとは思いますが、おそらくほとんどの方が例文の文章が読みにくいと感じるのではないでしょうか。
まわりくどい歯切れの悪い文章は敬遠される
この文章の問題点をひと言で説明すると「ダラダラとまわりくどい！」これに尽きるでしょう。文章がまわりくどいので、結局何が言いたいのかわかりにくくなってしまっています。
このようにまわりくどかったり、長すぎたりする文章は論点や主題をあいまいにしてしまうため、なるべく一文一文を簡潔に書くよう努力してください。
スマホで記事を読むという想定で書く
最近は、スマホで記事を読む人が増えています。通勤の合間やランチタイムなどの空き時間を活用して読んでいる、という人も多いのではないでしょうか。
文章が長すぎると必要以上にスクロールしなければ記事が読めず、しまいにはどこを読んでいるかわからなくなってしまうこともあります。
簡潔に短くすればいいというのではなく、簡潔でありながらわかりやすさも追及していきます。
意識的に見出しで区切って読みたい項目を拾えるようにするなど、スマホユーザーを想定した工夫もしていくと親切です。
執筆後は必ず読み返して、リズムよく読むことができるか確認しましょう。
助詞をきちんと使い分ける
良記事と呼ばれるものは、必ず助詞がきちんと使い分けられています。助詞の使い分けについては学校でも習いますが、それを文章に落とし込もうとすると、意外と難しいものです。
編集者などから「てにをはを正しく使ってください」という指摘を受けたことはありませんか？助詞だけでは文章を成り立たせることはできませんが、助詞がなければ文章は成り立ちません。
正しい助詞を使い分けることで、よりわかりやすい文章になるでしょう。
そもそも、助詞とは？
助詞とは、それ自体には大きな意味はなく、動詞や形容詞・名詞などさまざまな言葉を助ける文字のことを指します。「助詞」という言葉からもそれがわかりますね。
助詞には「格助詞」「接続助詞」「副助詞」「終助詞」の4種類があり、それぞれ役割が異なります。
どの助詞がどの種類に当たるかまで覚える必要はありませんが、助詞の大切さは理解しておきましょう。
ボキャブラリーを増やす
Webライターにとって「ボキャブラリーの多さ」はとても大切です。ボキャブラリーが多ければ多いほど、読者に伝わりやすい言葉を選んで記事を執筆することができるようになります。
日ごろからボキャブラリーを増やすよう努力していけば、独自の表現や言い回しができるようになっていきます。
Webライティングの引き出しをできるだけ多く持つ
ボキャブラリーを増やすためには、たくさん本を読むことをおすすめします。本には初めて出合うような言葉が数多く載っています。新鮮な刺激を脳に受けて、ご自身の完成を磨くことにもつながります。
また、新しく覚えた言葉は積極的に人との会話で使って「自分のもの」にしていってください。日ごろ使っていない言葉は、なかなか執筆中には思い浮かばないからです。
本を読んで新しい言葉を発見するだけでなく、それを会話に織り交ぜることがボキャブラリーを増やして、webライティングの材料を入れる引き出しをたくさんつくっていきましょう！
本のキャッチや文章を書き写して学ぶ
いわゆる「写本」もWebライティングをスキルアップさせるにはおすすめの方法です。写本とは、その名の通り本を書き写すことを指します。
販売されている書籍は、編集者がつきっきりで何度も書き直し、何重にもおよぶチェック（校正や校閲）を受けたものしか店頭に並んでいません。いったん印刷されて世に出てからでは修正できないからです。
推敲に推敲を重ねられた文章は、ついつい手に取ってしまうような工夫や、初心者でも読みやすくなるような工夫が随所に見られます。お手本になりそうな本を見つけて写本することで、最終的には自分の血肉に変えていきます
真似をしながら、学んでいく
「学ぶ」の語源は「まねぶ」であるとされていますが、よく真似て、よく学ぶ手段のひとつが、写本です。「真似をする」も重要な学習の形です。
小説・自己啓発本・解説本など、本のジャンルは問いません。自分が執筆しようと思っている記事のジャンルを選んでもよいでしょう。
また、作者も自分が好きな人・その道の第一人者などだれでも構いません。自分が「この本いいな」と思った物を写本してみてください。
ペルソナを意識したwebライティングに徹する
Webライティングをスキルアップさせる上で、ペルソナを意識するというのは必須条件といってよいでしょう。ペルソナを意識しながら執筆することで、どのような読者に対して記事を書いているのかが明確になります。
そもそもペルソナとは？
ごく稀に、Webライターの中にも「ペルソナ」と「ターゲット」を混同している人がいますが、記事を書く上で両者は使い分けなければなりません。
Webライティングにおけるターゲットとは、単なる「読者になってくれそうな人」くらいのイメージですが、ペルソナはさらにそれを掘り下げたものを指します。
ペルソナは性別や年齢だけでなく、職業や趣味、場合によって会社名や役職名まで詳細な設定をしていきます。
自社商品やサービスを「購買意欲の高い顕在性の高いユーザーを獲得する」マーケティング手法であるため、ペルソナを意識したライティングが有効とされています。
記事を自分事としてとらえてもらうためのテクニック
読んでいるユーザーが「これは自分のことだ」「このサービスはうちの会社に必要なものだ」と感じてもらえるようなコンテンツにするためには、ペルソナライティング（特定のペルソナに向けて書くこと）が不可欠です。
クライアントから直接「ペルソナはこんな感じでお願いします」と言われることもありますが、指示されないこともあります。指示されなかったとしても、ライター側でしっかりとペルソナを設定して書くようにしてみてください。
ただし、ペルソナはwebライターの思い込みで設定すべきではありません。クライアントと記事のイメージがずれ、トラブルの元にもなりかねません。
webライティングをする前に、「このようなペルソナで執筆したいと思いますがいかがでしょうか」など、クライアントに打診してイメージを共有しておくとよいでしょう。
書いた文章を第三者目線で読み返す
Webライティングをスキルアップさせる方法、最後は「記事の執筆後は必ず読み返す」ということです。できることなら「声を出して」読んでほしいです。
どんなに優秀なwebライターでも、いっぺんで完璧な文章を書くことはできません。助詞が間違っていることや、変換ミスなどもあるでしょう。読み返すことでそれを訂正することができ、不備のない記事に仕上げられます。
基本を忘れないことがスキルアップにつながる
また、読み返すことで「ここはこの言い回しの方がいいな」など、改めて気づけることもあります。非常に当たり前のことのようですが、基本を忘れてしまっては、スキルアップは望めません。
おすすめの方法は、執筆した記事を一晩寝かせて次の日に読み返すことです。一晩おくことで、第三者目線で読み返すことが可能になります。
Webライティングをスキルアップさせる方法まとめ
Webライティングのスキルをアップさせる近道はありません。最初にも述べた通り、毎日コツコツ書き続け、学び続けることで徐々にスキルアップしていきます。それに伴って記事の質も上がっていくはずです。
ライターステーションでは、webライティングのスキルアップにつながる指導を受けながら、クライアントから依頼を受けたライティングをしていただくことが可能です。
ご登録いただいたみなさんのスキルアップを、編集担当者が全力でサポートしていきます。Webライターとして活躍していきたいと考えている方は、ぜひオンラインサロン「らいく」にご登録ください。
この記事を書いた人
- 1,200名以上登録されてるライタープラットフォーム：ライターステーション責任者。2024年より「記事作成代行サービス」や「Hubspot導入支援」、「インタラクティブ動画」など、コンテンツマーケティングに関する支援を開始。
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