Webライターなら正しく書きたい!正しい日本語表記と間違えやすい言葉

言葉というのは奥深いもので、一文字違いで反対の意味になってしまう言葉や、同じ読み方なのに意味が違う言葉もありますよね。

そこで今回は、ライターでも間違えやすい要注意な言葉をピックアップ!うっかり書いてしまいがちな言葉を厳選しましたので、ぜひ参考にしてみてくださいね。

反対の意味になってしまう言葉

世間には、誤った意味で使われてしまっている言葉がたくさんあります。よくクイズ番組でもよく取り上げられるラインナップなので、改めて確認しておきましょう。

役不足

これはかなり有名ではないでしょうか?「役不足」は、「力量に比べて、役目が不相応に軽いこと」という意味です。

間違っても、「リーダー代理なんてわたしには役不足です!」なんて使い方をしてはいけませんよ!これでは「わたしがリーダーの代わり?そんなしょぼい役目、御免ですよ」という意味になってしまいます。

「そんな大役は恐れ多い!」という意味で使いたいのなら、「力不足」が適切です。

潮時

「わたしたちもう潮時ね…」なんていう、恋人同士や夫婦の会話を聞いたことがありませんか?別れ際に発せられる言葉だと思っている方も多いかもしれません。

実は「潮時」は、「物事を始めたり終えたりするのに、適当な時機。好機」という意味!恋人同士で潮時と言うなら、結婚を決意するときに使うほうが適切です。

おもむろに

「おもむろに立ち上がる」…さて、どんな状況でしょう?

不意に、突然、という意味を思い浮かべたとしたら、それは誤りです!「おもむろに」は、漢字で書くと「徐に」となります。これは「徐々に(じょじょに)」と同じ漢字ですよね。

よって、「おもむろに」は「落ち着いて、ゆっくりと行動するさま」となります。

煮詰まる

たとえば話し合いの席で、誰かが「なんだか煮詰まってきたね。一度休憩をしよう」と言ったとします。「煮詰まる」を「話し合いが平行線をたどり、結論に達しない」という意味で使っているのであれば、誤りです。

正しい言葉を選ぶとすれば、「行き詰まる」が適切でしょう。煮詰まるは「討議・検討が十分になされて、結論が出る段階に近づく」という意味で使われる言葉ですので、むしろ結論が近いときに使うべきです。

確信犯

確信犯は本来、「道徳的、宗教的または政治的信念に基づき、本人が悪いことでないと確信してなされる犯罪」が正しい意味とされてきました。

誤用としては、「本人が悪いと分かっていながら行われる犯罪」という意味で使われることをさしましたが、いまやこちらの意味のほうが世間に浸透し、両方正しいという流れになっています。

よって、どちらの意味を表す言葉としても、確信犯は誤りではありません。とはいうものの、中には違和感を覚える方もいらっしゃるはず。

そんなときは「故意によって行われる犯罪」という意味である「故意犯(こいはん)」という言葉を使いましょう。

書き間違いをしやすい言葉

続いては、ちょっとした音の違いで誤用されている言葉をご紹介します。これを見て、自分も間違って使って言葉があることに気づくかもしれませんよ!

うろ覚え・うる覚え

どちらが正しいと思いますか?「うろ覚え」が正解です。単純に「ろ」と「る」の音の感じが似ているので、曖昧に聞き取った結果、誤って覚えてしまったという方が多そうですね。

ちなみに「うろ覚え」は、「確かでなく、ぼんやりと覚えていること」という意味です。

「うろ覚えとうる覚え、どちらが正しいかうろ覚えだ」なんていう、間違い探しみたいな例文も作れそうですね。

的を射る・的を得る

弓を使って的を射抜くということは、要するに目標に当てるということ。よって、正しい言葉は「的を射る」で、その意味は「うまく要点をつかむ」です。

といいつつ、実は「的を得る」も誤用ではない、という流れが広がりつつあります。

「的を射る」と同じ意味を持つ言葉で「正鵠(せいこく)を得る」という言葉がありますが、こちらは「射る」ではなく「得る」なのです。ちなみに「正鵠」とは、的の真ん中にある黒点のこと。

言葉は日々変化していくものですから、いつか「的を得る」も問題ない、と結論づける未来が待っているかもしれませんね。

同じ音なのに意味が違う言葉

最後に、いわゆる同音異義語について解説していきます。聞き慣れた言葉でも、いざ漢字にしてみるとどちらが正しいか迷ってしまうこともありますよね。

聞く・聴く

「聞く」は、意識していなくても音が耳に入ってくる状態です。対して「聴く」は、自分の意志でその音を聴こうとしている状態をさします。

なにか作業に没頭しているとき、家族が見ているテレビの音が耳に届く状態は「聞く」となりますし、楽しみにしていたアーティストのライブで音楽を楽しむときは「聴く」となるわけです。

制作・製作

「制作」は、絵画など芸術作品をつくる際に用いられます。対する「製作」はもっと実用的なもの、たとえば家具や機械をつくる際に使われる言葉です。

このふたつの言葉は、つくるものによって使い分けられるということを覚えておきましょう。

作成・作製

「作成」は、「計画や書類、また文章などを作ること」という意味を持つ言葉です。ビジネスシーンで「さくせい」という言葉が出てきたら、「作成」の漢字を当てはめることが多くなりそうですね。

対する「作製」は「物品を作ること」という意味で、実は前述の「製作」と同義なのです。

体勢・体制

「体勢」と「体制」も、ついうっかり間違って使ってしまいがちな言葉です。両方とも「体」という漢字が入るため、人の体に関する漢字かと思いがちではないでしょうか。

「体勢」はそのとおり、「からだの構え。姿勢」を意味します。しかし「体制」は、「社会の仕組み」を表す言葉となり、人の体には一切関係ない言葉です。

「体勢を立て直す」「体制を立て直す」

いずれも意味が通る文章になりますので、間違った漢字を使わないようにしましょう。

回復・快復

「回復」と「快復」は、ここまでご紹介した言葉とは少し違った特徴があります。

まず、「回復」は天気や景気、病気などさまざまなものに使えるのに対し、「快復」は病気が良くなったときにしか使えません。

また、同じ風邪に対して使う場合にも、「昨日は起き上がれないほどだったけど、今日は少し動けるようになったよ」という状況には「回復」を、「頭痛も喉の痛みも熱もなくなって絶好調だ!」という状況には「快復」を使います。

「回復」は少し良くなったという状況に使えるのに対し、「快復」は完全に治ったという状況にのみ使えるのです。

まとめ

いかがでしたか?中には、間違って覚えていた言葉もあったのではないでしょうか。

ライターは、読者に正しい情報を伝えることが仕事です。誤った言葉を使っていると、その文章に対する信憑性がちょっと落ちてしまうかもしれませんよ。

かくいう筆者も、思い込みで誤った言葉を選んでしまうことがよくあります。この記事を書きつつ、正しい言葉を使うことの大切さを再確認した次第です!

この記事を書いた人

ライステ編集部:和賀
ライステ編集部:和賀
1,200名以上登録されてるライタープラットフォーム:ライターステーション責任者。2024年より「記事作成代行サービス」や「Hubspot導入支援」、「インタラクティブ動画」など、コンテンツマーケティングに関する支援を開始。

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