キュレーションサイトってなに?ライターはどんなことに気を付けるべき?
Web上のキュレーターである「キュレーションライター」は、キュレーションサイトの記事をライティングするライターです。
キュレーションとは、「正しい知識をもとに情報を整理しまとめること」をさします。キュレーションをする人をキュレーターと呼び、キュレーターは博物館や美術館などの施設で作品の収集や展示、研究や管理などをする、いわゆる学芸員を表す言葉です。
ここではキュレーションライターとしての仕事内容や報酬相場、キュレーターとして知っておくべき知識を紹介します。
目次
そもそもキュレーションサイトって?
キュレーションサイトとは、インターネット上のあらゆる記事や文章のなかから、そのコンテンツに必要な情報を選びまとめたサイトです。 いわゆるまとめサイトとよばれており、「Gunosy(グノシー)」や「NEVERまとめ」など、読んだことがある人も多いのではないでしょうか。
キュレーションサイトでは主に他サイトの記事やTwitterなどから魅力的な情報を選びまとめることで、新たなコンテンツとしての価値を見出します。
情報のピックアップをしてくれるキュレーションサイト
情報が溢れる昨今では、ユーザー自身で自分に必要な記事を探し当てるのに多くの時間を要してしまいます。
そこでキュレーションサイトのメリットである「多数のサイト記事の濃い部分がひとつにまとまっている」点は、ユーザーにとって手頃で便利な機能といえるでしょう。 ユーザーの検索の手間も省け、「だいたいの情報はこのサイトに集まっているだろう」と期待して情報を得られるわけです。
ただ以前にも問題視されたように、著作権の問題や情報の信用度などキュレーションサイトの在り方が問われる場面も多くなっています。
キュレーションライターはどんな記事を書く?
キュレーションメディアにはさまざまなジャンルのサイトがあります。
- ニュース系キュレーションメディア
- 生活情報系キュレーションメディア
- グルメ系キュレーションメディア
- ファッションや美容系キュレーションメディア
- 趣味や旅行などの娯楽系キュレーションメディア
キュレーションライターは、インターネット上に無数に散らばる情報を「ユーザーのために厳選して紹介する文章」を書きます。
一時は、他サイトからの文章を切り貼りして羅列させただけのキュレーションサイトの信憑性や必要性が疑問視されました。
そのような問題を受け、「記事や文章」を集めたものではなく「商品やサービス、情報そのもの」を厳選し、ライター自身の文章がある記事が求められるようになっています。
キュレーションライターの報酬相場
キュレーションメディアのライター募集を調べてみました。
- 【記事のジャンル】 女性向けキュレーションサイトの記事(美容やダイエット・ファッション・恋愛など)
【1記事あたりの文字数】 1000文字以上
【報酬】 1,200円~3,000円 (記事のアクセス数により報酬が変わります) - 【記事のジャンル】 おでかけ・グルメ・雑学やエンタメなど
【1記事あたりの文字数】 最低1000文字以上
【報酬】 1記事300円×記事数(クオリティ次第で報酬UPあり)
キュレーションサイトの記事執筆でも1000文字以上ライティングが必要なようです。 報酬は文字単価1円未満の場合も多く、キュレーションサイトのライティングだけで充分に稼ぐことは難しそうな印象を受けました。
キュレーションライターとして気をつけること
記載する情報の信憑性にこだわる
情報を発信する者として常に正しい情報をユーザーに届けるべきですが、特に健康やお金など、ユーザーの生活や人生に影響する記事においてはより慎重になるべきです。
インターネット上では、信憑性がない情報やあくまでも個人的見解に留まるものがさも「正しい情報」として書かれていることがあります。ライターに悪意がなくても間違った情報をユーザーに届けてしまうこともあります。
ユーザー側にも情報を鵜呑みにしない注意が必要ですが、それ以前に「不特定多数の人間に情報を発信する者」として、厳選した情報の信憑性を確認し、誠意をもってライティングにあたりましょう。
ユーザーにとって有益な記事は、情報が的確でわかりやすく、また信憑性の高いものです。Webライターは記事を書くうえでテーマに沿ってしっかり調べ、ユーザーへの影響も考えなければいけません。
無断転載での著作権・肖像権の侵害
インターネット上の著作権や肖像権の侵害とは、いったいどんなものでしょうか。
他人の記事の文章や画像、写真やイラスト、グラフなどの無断転載が最もわかりやすい著作権・肖像権の侵害です。 他人が生み出した文章や画像、写真やイラスト、グラフなどを勝手に自分の記事に記載することは、法律で禁じられています。
インターネット上での著作権・肖像権の侵害の問題は専門家でも判断が難しいところがありますが、安易に考えてはいけません。
引用のグレーゾーン
よく記事で見る他人の文章や画像の「引用」は、著作権侵害にはあたらないのでしょうか?
著作権の侵害とならない「引用」には、ポイントがあります。
- 記事をわかりやすくしたりするためなど、引用をする必要があると判断できるもの
- 引用部分が大半を占め、自分の記事がメインになっていないものはアウト
- 引用部分がわかるように自分の記事と区別する
- 出典を明記する
- 引用部分の文章を改変しない
ユーザーにとって有益な情報を発信している評価の高いサイトでも、引用はおこなわれており、引用=著作権侵害とはなりません。また、TwitterやYouTubeなど引用にルールが設けられているものもありますので、慎重に確認しましょう。
ユーザーに有益な記事をライティングするために
ユーザーにとって有益な情報のみをまとめる
キュレーションサイトでは、紹介する情報を選ぶ人(キュレーター)の好みやセンス、またそのジャンルにおいての知識によって記事の精度や需要が左右されてきました。
ユーザー自身で情報の取捨選択をおこなうことが大切ですが、キュレーションライターがまず念頭に置くべきは、収益だけのためにユーザーを振り回すような記事にしてはいけない、ということです。
ユーザー視点で情報の厳選をおこない、誰かの権利を侵害することなく、ユーザーが望む信頼のおける記事をライティングすることがキュレーションライターに求められている課題です。
ライティング力を鍛えよう
Webライターを仕事にしている、あるいは目指している人に共通して言えることは、「文章を書くのが好き、または得意」ということではないでしょうか。
Webライターとしてのモチベーションややりがいは人それぞれかもしれません。ですが自分の書いた記事が誰かの役に立つということは、紛れもなく素晴らしいことです。それが、一から自分が生み出した文章であればなおさら。
キュレーションライターにはユーザーに厳選した情報を効率的に届けられる魅力がありますが、一から文章を組み立てるライティングがあってこそ。ライティングした記事の先のユーザーのことを思い、自己満足にならないライティングを心がけましょう。
得意なジャンルをもち、深い知識をライティングに活かす
ライティングの案件はジャンルがさまざま。苦手なジャンルの案件ではなかなかライティングが進まず、リサーチに膨大な時間を消費した割に、内容が薄い記事になってしまうこともちらほら。
もちろん苦手だと決めつけず、勉強し経験を積んでいくうちに得意に変わることもあります。新たなジャンルとの出会いがあるのもWebライターとしてのメリットです。
得意なジャンルがわかっている人は、そのジャンルに絞って勉強し、専門的な知識を活かしてライティングするのがおすすめです。
内容が深くわかりやすい記事はユーザーにとって有益な記事となります。また、専門的な知識のあるジャンルの案件では報酬もアップします。
ライターステーションならWebライターとして成長しながら報酬アップも可能
ライターステーションではさまざまなジャンルの案件が豊富にあり、継続した依頼を受けることが可能です。また、未経験者にも親切に指導・対応してくれるのでライティングの勉強をしながら成長できますよ。
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この記事を書いた人
- 1,200名以上登録されてるライタープラットフォーム:ライターステーション責任者。2024年より「記事作成代行サービス」や「Hubspot導入支援」、「インタラクティブ動画」など、コンテンツマーケティングに関する支援を開始。
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